部屋の8割を捨てる・・・絶対に無理、出来ない、と普通なら思ってしまいますよね。
いきなり家の中の物を8割減らす、となると大変です。でも、それくらい目標を高く設定することで得られる効果もあります。
今日は、8割の荷物を減らした人に出会ったのでそのエピソードをお話します。
部屋の8割を捨てる勇気
今日出会った方は、来月アメリカのパイロット養成所に留学するという男性。スラっとした高い身長に、笑顔が素敵な青年。「パイロットになれるよう何が何でも頑張る」と、言っていた姿が印象的でした。
引っ越しの準備は進んでいるか尋ねたところ、「アメリカに持っていく荷物はスーツケース2個だけなんです。」とまさかの回答でした。
ス、スーツケース2個?!2年間の生活ですよ?
スーツケースの中身を聞くと「普段着が3日分。あとは訓練の時に使うもの。以上。」もちろん彼は寮生活で家具が備え付けられているとはいえ、あまりにもシンプル。
でも、話を聞いているうちに納得しました。彼は遊びに行くのではなく、訓練に行くのです。パイロットになる、という明確な目標を掲げ、そこにフォーカスしているから、逆に余計なものは必要ない。
これがわたしたちの生活にも置き換えることは出来ないものかと考えました。
すると、初めは「8割捨てるなんて無理!」と思っていましたが、だんだん出来るような気がしてきたのです。
キッチン
料理人や、料理が好きで好きでたまらない人以外は、キッチングッズは必要最低限、少ないもので十分です。
我が家は4人生活ですが、ストウブのオーバル型のお鍋が1つ、中華鍋が1つ、行平鍋が1つ、圧力鍋が1つ。これだけ。これでも多い気がしますが、全部ほとんど毎日使っているので今はまだこれ以上減らせません。
フライパンは持っていません。中華鍋で代用。以前はマーブル加工のものを持っていましたが、ある時期を過ぎると焦げ付くのが嫌になり、処分。それ以降、オムライスもだし巻き卵も中華鍋で作ります。
大きめの中華鍋が1個あればなんでも出来ます。
下駄箱
あなたのお宅ではひとり何足持っていますか?
あるSNSで、「靴は全部で5足だけ」という記事を読み、さっそく真似してみました。
スニーカー1足、仕事に履いていくパンプス1足、ショートブーツ1足、バレエシューズ1足、ヒールの付いた靴1足。これだけにしました。
以前、わたしは気に入ったヒールの高さ、形、歩きやすい靴に出会うと同じ靴を2、3足購入していました。
なぜ2、3足ずつ購入していたかというと、歩きやすい、足にフィットする靴というのはなかなか見つかりません。しかもヒールとなると、ものすごく難しい。「だから廃版になった時に困るから」という理由でまとめて購入していたのです。
その時は、安心と引き換えに靴箱はいつもギューギュー。そして、ストックがあると安心かというと「ストックが無くなったらどうしよう」という不安がいつもありました。
本末転倒ですよね・・・。
震災以降、靴に対する考え方も変わりました。「イタリアのマダムたちがいつも素敵なのは、ヒールで毎日過ごすから」と聞いて、毎日ヒールで出かけていましたが、3.11の震災以降、出勤時はバレエシューズ、もしくはヒールのない靴に変えました。
震災の時、徒歩で16km歩いて帰宅した時は足がパンパンになり、途中何度も靴を脱いで裸足になりました。職場に泊まった同僚もいましたが、「子どもたちに会いたい。保育園にいる子どもたちを迎えに行かなくては」という気持ちだけで、靴を脱いだり、履いたりしながら帰宅したのを覚えています。
しかし、ヒールが悪い、と言っているのではなく、ヒールを履くと背筋も伸びますので、職場に行ってから履き替えています。
シンプルな生活は物を捨てることから
シンプルな生活の良さって、なんだと思いますか?
物がない空間からはストレスが発生しません。これは本当に不思議なのですが、物が溢れている空間にいると、なぜかイライラして家族間でのもめごとも多い。
物がないシンプルな空間だと、このイライラが無くなり、家族と衝突することが圧倒的に減ります。
物にはエネルギーがあります。完全にわたしの中のイメージですが、物が多いと、エネルギーがたくさんの物から出ていて、エネルギー同士がぶつかりわたしたちのイライラする気持ちに影響しているのではないでしょうか。
そして、物をいったん捨てると、身近に置くものを厳選するようになります。お茶碗1つ、箸1つとってもそうです。
そして、お気に入りを使うことで丁寧に扱うようになります。丁寧に扱うと、所作も美しくなる。
所作が美しくなると、はたからの見た目も良いだけでなく、自分自身もとても気分が良いものです。
まとめ
物を捨てる時に難しいのが、「特に捨てる理由がないもの」ではありませんか?
擦り切れた洋服、壊れた家電製品、消費期限が過ぎた食材、は捨てる理由が明確ですが、特に捨てる理由がないものが、使われることもなくずっと家に居座り続けることになるのです。
ここで活躍するのが「こんまり流人生がときめく片付けの魔法」です。
物を手にして「ときめく物」を残す。ときめかない物は捨てる。これを実践してみて下さい。人が何といおうと自分が「ときめく物」であれば残せばいいのです。
これを積み重ねると、本当に自分が好きなものだけに囲まれて生きていくことにつながります。
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