片付けられない親たちの存在に気が付いたのは、社会人になってから。
ん、待てよ。
古い思い出をたぐり寄せたら、そういえば、小学生の時も、中学生の時も、高校生の時も、友だちの家に行った時の心地よさったら、まるで美術館にいるみたいだった。
「・・・なんで家(うち)とこんなに居心地が違うんだろう?」
当時は、自分の家ではない環境に心躍っていただけだと思っていたが、どうやらそうではなさそうです。
そう、わたしの実家は明らかに片付けが出来ない親たちでした。
まだ両親ともに存命中ですが、実家に帰るとドッと疲れが出ます。
今住んでいる家から実家までは、飛行機で帰るのですが「長旅のせいかな?」と思っていたけど、これも間違い。
たぶん、溢れる物、物、物の負のエネルギーにやられているから。
目次
片付けられない親たちの原因
では、なぜ親たちは片付けが出来ないのでしょうか。
いくつかの視点で掘り下げて、その原因を追究してみました。
ものを大事にする世代
わたしの親世代は60歳~70歳なのですが、この世代はものをたくさん持っている人が多い印象です。お菓子の空き缶や空き箱、包み紙までも大事に大事に、何年も保管していたりします。
その原因は人それぞれですが、戦後育ちで親から「ものを大切にする」という教えを受けて育った世代であるからです。
たとえ、ものが増えても「捨てるのがもったいない」と思い、処分しません。
「まだ使えるから」「思い出の品だから」「自分では作れないから」という理由でものを捨てないため、ものが溢れています。
片付ける気力・体力がない
人間は年齢を重ねれば、老化現象に伴い体力が低下していきます。また、「要る・要らない」の判断も鈍ります。その結果、ものを捨てられずに、家の中には不要なものが溢れる状態に。
いざ片付けよう、と思っても捨てる体力がありません。ものを捨てる、片づけるためには、実は「体力」が必要なのです。
「わたし一人じゃ無理だわ・・・」と諦めて、結局ものを捨てずに、溢れるものたちと生活していくのです。
捨てる方法を知らない
今でこそ「空間デザイナー」や「片付け術」など片付けの専門家が出てきましたが、わたしたちの親世代には、そのような人達はいませんでした。
また、人様のお宅にお邪魔するのは申し訳ない、と思う人も多く、きれいに片付いた部屋を見たことが無い人も。
人が上達するためには、まずは目で見て「真似る」ということをします。
しかし、お手本を見たことがないから、実践することができないのです。
片付けられない親を持つストレス
「片づけて」と、いくら助言しても片付けてくれない親。
親もだいぶ年老いてきたため、代わりに不要なものを捨てようとすると尋常じゃないくらい怒り出す。
わたしはこのことで帰省の度に、親と喧嘩です。
妹たちからも「お姉ちゃん、もう諦めて。」となだめられる始末。
でも、数日間しか滞在しない実家が、ゆっくり落ち着かないのは嫌で、一度スッキリ片付いた部屋を味わえば、きっと両親も気持ちが良くなるのでは?という目論見もありました。
しかし、片付けが成功したのは20年間のうちで1度だけ。
そして、自宅を片付けて約一年ぶりに帰省したら、キレイな部屋は跡形もなく消えていました。
片付けられない親たちへのアプローチ
片付けられない親たちへのアプローチ方法はいくつかあります。しかし、若い頃のわたしみたいに、正面突破しても、上手くいかないケースがほとんどです。
わたしたちからはゴミに見えたとしても、親たちにとっては大切なものなのです。さらに、親たちから見ると、子どもはいつまでたっても、子ども。
「子どもから指図されている」と勘違いして、腹を立てているのかもしれません。いずれにせよ、説得方法を考えないと、生きているうちに一緒に片付けることは出来なくなるので注意が必要です。
親が納得するように説得する方法
親たちが納得するように、説得するためには、「捨てる」「ゴミ」「不要なもの」などと、マイナスイメージになる言葉を言わないことが大事。
代わりに「地震に備えて上から落ちて来そうなものを外そう」「災害の時、すぐに逃げられるように避難路を確保するため、家具を減らそう」など、別な言葉で置き換えること。また、捨てたくても親の目の前で処分するのは御法度。
自分で動かせるものなら、「これ頂戴!」と言ってもらって帰り、見えないところで処分してもよいでしょう。
相談窓口に相談してみる
自力で親の家を片付けるのは、ある程度覚悟と時間と体力が必要になります。
親子であるが故、遠慮が無くなり、「片づけてあげたい」と善良な心で決意したことも、やり方を間違えると、親子喧嘩になりかねません。
そんな時は、遺品整理や生前整理を代行してくれる業者に頼むのも一つの方法です。自力で実家を片付ける自信がないなら、代行サービスを利用することをおすすめします。業者はプロです。プロに依頼することで、迅速かつ効率的に生前整理をすすめ、家中をスッキリした状態にすることができるでしょう。不用品の買い取りも行っているため、親子満足のいく結果となるでしょう。
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まとめ
自分が歳を重ねれば重ねるほど、親は高齢になっていく。そして、高齢になればなるほど、頑固にもなっていきます。
こちらが軽く「片づけようか」とか「捨てよう」などとNGワードを口にしたら、その後しばらく関係性が悪化することもあります。
ここは、子どもであるわたしたちの方が大人になり、作戦を考えて片付ける方法を模索しましょう。
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